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チャイ大国インドのコーヒー事情 ~実はコーヒー生産量世第7位~
インドでよく飲まれている飲み物と言えば、言わずと知れた「チャイ」です。
各家庭で飲まれていることはもちろんのこと、街中の至るところにチャイのスタンドがあり、1杯10ルピー(約17円)で飲むことができます。カフェやレストランでもチャイはかならずメニューに載っています。
そんなインドにコーヒー好きの人が来て、まもなく感じるのが、コーヒーショップやコーヒー豆、その関連商品を買える店が非常に少ないということです。
外国人が多く住んでいる場所や働いている場所などには、大手コーヒーチェーン店やカフェなどもあり、スーパーにはコーヒー豆も売っていますが、ローカルマーケットのスーパーやコンビニ、外国人があまり住んでいない地域ではモールでもコーヒー豆はおろか、弾いたコーヒー豆さえありません。
さて、そんなチャイ大国インドですが、最近は少し事情が変わってきています。
インドのコーヒー消費量の見通しからコーヒー愛好家を満足させるコーヒー豆ブランド、日本から持参したほうがよいコーヒー周りの消耗品などを紹介します。
==目次=================
1 インドのコーヒー消費量
2 インドのコーヒー豆生産量
3 自宅でコーヒーを楽しむには
4 インドの人気コーヒー産地
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1 インドのコーヒー消費量
まず、インドのコーヒー消費量ですが、世界的に見てもかなり少ないです。直近のデータでは、世界第20位で年間の消費量は約7.4万トン。これに比べて日本は世界第5位で、年間の消費量は約43万トンとなっています。世界20位と聞けばそれほど少なくないのではと思うかもしれませんが、約13億人のインドと約1億2千万人の日本の人口差を考慮すると、どれだけインド人がコーヒーを飲まないかが分かると思います。
しかし、年々インドでもコーヒーの消費量は増えていて、ある調査によると、4年後の2027年のコーヒー消費量は、2020年の2倍以上になると推測されています。
※年間コーヒー消費量(国別):EUは加入諸国をまとめたデータのため、消費量が世界1位となっています。2位はアメリカ。3位ブラジル、4位フィリピンの順
Sauce:U.S. Agriculture Department(Coffee: World Markets and Trade Dec.2022) 財務省貿易統計(2022年11月)
2 インドのコーヒー豆生産量
コーヒー生産の盛んな国といういとブラジル、コロンビア、インドネシア、エチオピアなどといった国を思い浮かべる方も多いと思います。
インド人はコーヒーをあまり飲みませんが、実はコーヒー豆の生産量は世界7位にランクインしています。それもそのはずで、インドは、国土の多くがコーヒーベルトと呼ばれるコーヒー栽培に適した地域に属しています。生産量は、アラビカ種とロブスタ種あわせて約35万5千トンで、世界のコーヒー生産量の約3.6%になります。そして、その約75%を輸出しています。
日本は世界でも有数のコーヒー消費国で、直近のデータで約45万トンを輸入し、その約26%をコーヒー豆生産量世界一のブラジルから輸入をしています。インドからの輸入は全体の0.09%とほんのわずかとなっています。ちなみに一番インドからコーヒー豆を輸入しているのがイタリアで、次いでドイツ、ロシア、ベルギーの順となっています。
Sauce:U.S. Agriculture Department(Coffee: World Markets and Trade Dec.2022) 財務省貿易統計(2022年11月)
3 自宅でコーヒーを楽しむには
インドは世界最7位のコーヒー生産国ですが、多くが輸出にまわり、国内での消費量は日本の消費量の20%にもなりません。
インドでもご自宅でコーヒーを楽しみたいとお考えの方には残念なことなのですが、インドではコーヒー豆やコーヒーを淹れる道具・消耗品が、日本のように気軽に手に入りません。日本であれば「普通コーヒー豆って置いてあるよね。」といった日本の常識は全く当てはまりません。
美味しいコーヒー豆が確実に買えるのは、Amazonやコーヒー各社のネットショップや直営店、外国人が多く住む高級スーパーなどです。Amazonでは、コーヒーメーカーや様々な消耗品も販売していますので、わざわざ日本から持参することはないと思います。
しかし、ひとつだけ持参することをお勧めしたいものがあり、それは何と言っても、ペーパーフィルターです。日本では100円ショップでもコンビニでも、ドラッグストアでもスーパーでも、あらゆるところで販売されているペーパーフィルターですが、インドでは売っているところがなかなか見つからないばかりが、値段がとても高いです。Amazonで日本製のペーパーフィルターが手に入りますが、100枚入480ルピー(約816円)という驚くべき値段です。コーヒー豆を売っているカフェや店でも置いていない場合が多いです。軽くてそれほどかさばらないので、普段ペーパードリップでコーヒーを淹れている方は、持参されることを本当にお勧めします。
まだまだコーヒー愛好家にとっては発展途上といえるインドのコーヒー事情ですが、近年海外でも認められるほどの美味しいコーヒー豆も登場してきています。
次にインドで人気のコーヒー豆ブランドを5つ紹介します。
4 インドの人気コーヒーブランド
1)Blue Tokai(ブルートーカイ)
Blue Tokaiは、2013年にMatt ChittaranjanとNamrata Asthanaの夫婦によって設立されました。豆はおもにバンガロールを州都とするカルナタカ州、ベンガル湾に面するタミル・ナードゥ州の10あまりの産地のものが使われています。焙煎したコーヒー豆だけでなく、挽いたコーヒー豆、サッシュ入りのコーヒー、そしてコーヒーメーカーなども手掛けています。お勧めは、Attikan EstateとMS Estateのオーガーニックコーヒーです。
直営店が、デリーは南デリーを中心に10店舗ほど、グルガオンはラピッドメトロ沿いに数店舗あります。
Blue Tokai: https://bluetokaicoffee.com/
2)Sleepy Owl Coffee(スリーピーオウルコーヒー)
Sleepy Owl Coffee は、3人の友人によって設立されました。この会社の興味深いのは、特別な焙煎器具やコーヒーを淹れるスキルがなくても、簡単に楽しむことができるコーヒーをすべての人に届けることをミッションとしているところです。
豆はカルナタカ州チクマガルル産100%を使用し、簡単に飲める水出しコーヒーもラインナップされています。
Sleeping Owl coffee: https://sleepyowl.co/
3)Araku coffee(アラクコーヒー)
2001年以降、Araku coffeeは、コーヒー農園と、コーヒー及び農業の専門家が協力をして、コーヒー業界では珍しいビジネスモデルを形作ってきました。ビジネスの成功とともにそのコミュニティにも豊さを還元することにコミットした会社です。
ベンガル湾に面したアンドラプラデーシュ州のAdivasi農園によって生産加工された最高品質の豆を使っています。その品質が認められ、2021年パリで開催されたPrix Epicures(プリエピクロス)のコーヒー部門で金賞を受賞しました。
インド国内では4種類のコーヒーを提供していて、Signature and Micro Climateがベストセラーです。
Araku coffee:https://www.arakucoffee.in/
4)Halii Berri(ハリーベリ)
Halii Berriはカルナタカ州、チクマガルルにあり、6世代にわたり家族経営されています。自社農園の日陰で、サスティナブルな方法で栽培された豆は手摘みによって収穫されています。少量生産の100%アラビカ種です。
Halii Berri:https://halliberri.com/coffee/
5)KCROASTERS by Koinonia(コイノニア)
Koinoniaは、ムンバイを拠点とするブランドです。南インドのいつくかの農園から調達された豆は全て手作業で焙煎されています。Marvahullaが人気のラインで、ウイスキーの樽で熟成させたのち焙煎された「カスク(ウイスキー樽のこと)エイジングコーヒー」というものも販売しています。
KCROASTERS by Koinonia: https://kcroasters.com/